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三叉神経痛の手術の危険性

三叉神経痛の手術は脳腫瘍や脳脈硬瘤の手術の比べて危険性は低いですが、まれに後遺症がでる場合があります。

1.難聴・耳鳴り

三叉神経が、脳深部で聴神経と呼ばれる耳の機能を司る神経の近くにあるため、手術後に難聴や耳鳴りが起こることがあります。

2.髄液漏、中耳炎

三叉神経の手術後の時に削る頭蓋骨の場所が副鼻腔と呼ばれる空気の通り道が良く発達した場所で、脳を満たしている水が漏れだして中耳炎を起こします。

3.感染

三叉神経痛患者さんの抵抗力が弱いと術後、細菌性髄膜炎、脳腫瘍、皮下脳腫、硬膜外脳腫などの合併症が起こる場合があります。

三叉神経痛、片側顔面痙攣と舌咽神経痛

三叉神経痛、片側顔面痙攣、舌咽神経痛など血管が脳神経を圧迫することにより症状が出る疾患は、神経血管圧迫症候群と呼ばれています。

三叉神経が上小脳動脈により圧迫され三叉神経痛が生じ、顔面神経が前下小脳動脈により圧迫され片側顔面痙攣が生じ、舌咽神経が後下小脳動脈により圧迫され舌咽神経痛が生じるわけです。

三叉神経痛、片側顔面痙攣、舌咽神経痛などに対して、鍼灸、薬物治療やブロック治療を行うだけでなく、病状が進行された患者さんには後頭蓋窩神経血管減圧術(ジャネッタの手術)があります。